庶民の華「筒描」 唐獅子牡丹

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庶民の華「筒描」
現在開催中の「うみやまあひだミュゼ」自然布展示より代表的なものを紹介いたします。

「唐獅子牡丹」
牡丹の原産地は中国で、当初は薬用に栽培されていたそうです。中国の宮殿で大切にされ、かの楊貴妃も愛したという逸話が残っています。

日本には奈良時代に薬用植物として入ってきて観賞用となり、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花と「枕草子」にも登場し、親しまれてきました。

獅子については、エジプトのライオンがアジアに伝わる過程で想像上の霊獣としての「唐獅子」へと変化していったそうです。
この唐獅子が、仏教伝来と共に日本へも伝えられました。日本で言うシシとはもともとイノシシやシカのことでしたから、区別するために「獅子」となり、さらに当時の中国を表す「唐」を付けて「唐獅子」と呼ぶようになりました。

唐獅子は「百獣の王」と呼ばれ、恐れるものは何もないと思われますが、 一つだけ恐れているものがあります。それは唐獅子の体毛の中に住みつき増殖して、 いつしか皮膚を突き破って肉まで食べてしまう害虫です。 この害虫は、牡丹の花からしたたり落ちる夜露にあたると死んでしまいます。それで唐獅子は夜になると牡丹の花の下で休むのだそうです。

こうしたことで、「百獣の王・唐獅子」と「百花の王・牡丹」が 組合せの良い図柄として好まれ、古くから親しまれてきました。

獅子の頭には強い霊力があり、悪い気を食べてくれると言われています。獅子舞が観衆の頭に噛みつく動作は、人に付いた悪を食べる仕草だといわれています。

獅子舞神事では、自分に付いた悪い気をどんどん食べてもらいましょう(^^)

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