庶民の華「筒描」 桐に鳳凰

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庶民の華「筒描」。
今のように科学や医学が発展していなかった時代、人々は地域ごとに身を寄せ合い、自然を畏敬し、大いなる神仏の力にすがりつつ暮らしていました。

身近な素材である木綿や麻に願いや祈りを込めて作られた筒描。丈夫で水をくぐるほどに美しさが増す藍染布。

現在開催中の「うみやまあひだミュゼ」自然布展示より代表的なものを紹介いたします。

「桐に鳳凰」紋様
360種といわれる鳥属の王者にして火の精。全身は鴻、後ろは麒麟、首は蛇、黄金に輝く翼と孔雀の尾をもつ空想上の瑞鳥。

鳳が雄、凰が雌で一対をあらわしている。生虫は食べず、生草は折らず、桐の木に住んで竹の実のみを食すことから桐竹鳳凰文が多く意匠されました。
みだりには飛ばないが、ひとたび飛べば万を超える群鳥がこれに従うと言われています。

また、明君(賢明な君主)が出現した時に現れ、雌雄相和して鳴けば天下に太平がおとずれるという中国古代のことわざがあり、安寧な暮らしを願う人々の憧れとして数多く製作されたそうです。

鳳凰とは一羽の鳥ではなく、雌雄一対だって知ってました?(^^)

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